薬の疑問

【薬の疑問】なぜ「効く薬」「効かない薬」があるのか?

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薬の効果に違いが見られる理由についてご紹介します。

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薬が効かない要因

薬が効かない理由には、以下のことが挙げられます。

症状の原因に薬があっていない

作用点である酵素や受容体に個人差がある

薬の代謝(分解)、排泄に個人差がある

 

症状の原因に薬があっていない

症状の原因に薬が合っていない場合薬は効きません。

薬の作用点が合っていない場合

例を挙げますと、

胃が痛い時の原因には、胃酸による胃痛胃が緊張、痙攣することによる胃痛があります。

胃が緊張、痙攣することによる痛みなのに、胃酸を抑える薬を服用しても効果がありません。

このように、原因と薬が合っていない場合は、薬の効果が現れません。

市販薬で対処できない重大な病気な場合

市販薬を服用して改善されない場合、対処できない重大な病気である場合があります。

くも膜下出血でも頭痛は発生しますが、もちろん市販薬では対処できません

市販薬で改善されない場合、背景に重大な病気が隠れていることもありますので、医師に受診することをお勧めします。

作用点である酵素や受容体に個人差がある

薬には作用を示すポイント、作用点があります。

そこでの薬の働きが作用の有無、副作用発言の有無に関わります。

薬の効き方

薬は、主に生体内の様々な作用を促す伝達物質分解を抑えたり作用を防いだりすることで作用を示します。

その作用するポイントとなる「酵素」や「受容体」への薬物の結合のしやすさなどの差によって、薬の効果に差が出る可能性があります。

効く薬を選ぶ方法

自分に合っていない薬の場合、別な系統の薬を選ぶことをおすすめします。

例を挙げると、抗ヒスタミン成分の場合、以下のような系統に分かれます。

製品名 用法 主成分  系統
鎮静性 ザジテンAL 1日2回 ケトチフェンフマル酸塩 三環系、ピペリジン系
軽度鎮静性 ストナリニガード 1日2回 メキタジン フェノチアジン系
  スカイナーAL 1日2回 アゼラスチン塩酸塩 アゼパン系
  ストナリニZ 1日1回 セチリジン ピペラジン系
非鎮静性 アレジオン20 1日1回 エピナスチン塩酸塩 三環系
  エバステルAL 1日1回 エバスチン ピペリジン系
  アレグラFX 1日2回 フェキソフェナジン塩酸塩 ピペリジン系
  クラリチンEX 1日1回 ロラタジン 三環系

※アトピー性皮膚炎診療ガイドラインより、鎮静性情報を引用。

別な成分のものを選ぼうとしても、製品名が違うが、主成分が同じ場合があるので注意が必要です。

例)ロキソプロフェンナトリウム:「ロキソニンS」「エキセドリンLOX」「バファリンEX」「コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα」など

薬の代謝(分解)、排泄に個人差がある

薬の代謝、排泄にも個人差があります。

薬を飲んだ後の流れ

内服薬を例に薬を飲んだ時の薬の動きをご紹介します。

薬は服用した後、「吸収」「分布」「代謝」「排泄」といった流れで体を巡り、排出されていきます。

服用したお薬は、主に小腸から吸収され、血液に回り各組織に分布していきます。

その後、肝臓で代謝(分解)されて、腎臓で薬物が追い出され排泄していきます。

肝臓による代謝(分解)

主に薬は、肝臓で代謝酵素によって代謝されます

この代謝酵素の発現は、遺伝多型(遺伝子の違いによる発現の差)が知られており、人によって多かったり少なかったりします

また、タバコを吸う人では、特定の種類の薬物代謝酵素が増えるといったこともあります。

薬物代謝酵素が増えると、薬が分解されてしまい効果が弱まってしまいます。

脂肪肝や肝硬変など肝臓が弱っている人では、薬の代謝が落ちてしまっています

腎臓による排泄

薬は、主に腎臓から排泄されます。

腎臓が弱っている人では、薬の排泄が弱まってしまうため、効果が出すぎてしまうことがあります

肝臓や腎臓が悪い方は要注意

肝臓代謝の影響を強く受ける薬腎臓の排泄を強く受ける薬など、薬によって特徴は異なります。

それらの影響を強く受ける薬では、肝臓や腎臓が悪い方では、薬が体に多く残ってしまい、副作用の原因になってしまうことがあります。

そのような薬は、必ず添付文書に使用できない人の記載がありますので、しっかり読んでから薬を使用してください。

 

薬の用法・用量はどのようにして決められるのか?

薬は、数々の臨床試験を行った上で販売されています。

第一相臨床試験:健康な人で安全性を確認

第二相臨床試験:少数の患者で使用量や使用法、効果を確認

第三相臨床試験:多数の患者で有効性を確認

市販直後調査、使用成績調査:販売後に副作用や効果を確認

そして、長い間の医療用の使用成績を経て「市販薬」として医薬品が販売されます。

用法や用量は、数々の臨床試験の上、安全で有効な量を設定してあります。

それでも効果が現れない場合は、疾患に合っていない薬があっていないなどの原因が考えられますので、「医師に相談する」「別な薬に変更する」などの対応をとることをおすすめします。

薬が効かない時の対処法

薬が効かない時は、原因が判明しているかどうかで対処が変わります。

原因不明の場合→医師を受診(別な疾患が隠れている場合があります。)

原因がわかっている場合→別な成分の薬を選ぶ

また、誤った使い方をしていないか添付文書を今一度確認しましょう。

最後に一言

薬が効かない時には、薬が合っていない場合もありますが、

市販薬では改善が見込めない重大な疾患が隠れている場合があります

仕事などで忙しく、市販薬を頼るしかない状況もあるかと思いますが、体を壊してしまったら身も蓋もありません。

時に、重大な疾患が隠れている場合もありますので、市販薬で改善されない場合は医師に受診することをおすすめします。

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